愛知・アイ・シー・シーのAI活用事例から考える、地域メディアの制作手順
地域の情報を届ける仕事で、AIをどこに取り入れるか。アイ・シー・シーの公開事例を紹介し、原稿・キャラクター制作を試すための素材整理、確認表、共有方法をまとめます。

地域情報を届ける会社が、制作にAIを取り入れた
愛知県一宮市のケーブルテレビ会社、アイ・シー・シー。JAPAN AIが2026年9月28日に公開した導入事例では、番組制作に関わる資料や議事録の作成、自社キャラクター「あいちゃん」を使ったコンテンツ制作へのAI活用が紹介されています。使い方を社内で共有する取り組みも述べられています。
AIに渡す前に、使える素材をそろえる
地域の店や催しを紹介する文章は、読みやすさだけでは完成しません。開催日、施設名、取材先の希望表記が一つ違うだけでも、読者や紹介先を困らせます。最初に整理したいのは「何を書かせるか」より「どの情報を使ってよいか」です。
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| 素材 | そろえるもの | 確認する点 |
|---|---|---|
| 催しの案内 | 主催者が確認した概要と日時 | 受付終了や日程変更がないか |
| 店舗の紹介 | 掲載許可のある紹介資料 | 店名・商品名・利用条件が合っているか |
| キャラクター | 使用を認められた設定と素材 | 口調・色・形・掲載先の条件に合うか |
- 公開予定の媒体と文字数を先に決める。
- 写真・イラスト・文章の利用範囲を確認する。
- 未確定の情報は、確定情報と別にして渡す。
原稿の下書きと、公開の判断を分ける
AIに一度で完成原稿を頼むと、説明を補うつもりで資料にない魅力やサービスを足す場合があります。下書きを作る工程と、原資料に照らして公開を決める工程を分けましょう。次は、店舗案内を作る場合の流れです。
- 情報を固定する
確認済みの店舗情報、掲載先、文字数をまとめる。
- 下書きを作る
指定した情報だけで、紹介文と見出しの候補を出す。
- 原資料と照合する
固有名詞・日時・条件を、一項目ずつ確認する。
- 掲載前に承認する
担当者が最終原稿を確認し、版と承認日を記録する。
資料にないことを足さない指示を用意する
同じ仕事を繰り返すなら、担当者ごとに頼み方を考えるより、共通の指示を用意すると比較しやすくなります。下の例は本文と確認事項を別々に出す形式です。店舗情報には、利用許可のある内容だけを入れてください。
地域の店舗を紹介する原稿を作ってください。 入力した確定情報だけを使い、人気度・品質・実績を推測しないでください。 出力:1. 見出し候補を2案 2. 本文200字以内 3. 掲載前に確認する事項 未確定の内容は本文に入れず、確認事項に分けてください。 【確定情報】ここに確認済みの資料を入れる 【掲載先・読者】ここに媒体と対象読者を入れる
良かった指示だけでなく、直した箇所も共有する
共有するのは完成原稿だけでは足りません。次の担当者が再利用できるよう、どんな素材を渡し、何を修正したかを残します。例えば「営業時間を本文から落とした」「未確定の開催場所を断定した」という記録は、次の確認表の項目になります。
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| 記録 | 内容の例 | 次回の使い方 |
|---|---|---|
| 入力した素材 | 店舗確認済みの案内資料・版の日付 | 同じ資料を使って比較する |
| 使った指示 | 媒体・文字数・禁止する補足 | 仕事に合う指示を再利用する |
| 人が直した箇所 | 日時、固有名詞、断定表現 | 確認表に追加する |
| 最終承認 | 担当部署、承認日、掲載原稿 | 公開後の問い合わせに対応する |
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最初は、一つの制作物で試す
店舗紹介、催しの案内、議事録など、入力と完成形が分かる仕事を一つ選びます。担当者が原資料を確認できる範囲で試し、修正が多い箇所を見つけてから対象を広げましょう。地域の情報を正しく届けるために、AIの操作と一緒に確認の手順も整えることが大切です。
小さく始めるための準備
対象を決める
掲載許可を取れる、一種類の制作物を選ぶ。
完成の条件を書く
文字数、必須情報、確認する人を決める。
一件を通して試す
下書きから承認までの時間と修正を記録する。
仕事で試したいことや、導入にあたって困っていることをお聞かせください。
参照した情報・公式サイト
制度・サービスの対象や受付状況は変わることがあります。利用前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。


